Ph.D.

留学は「リスク」か?(その2)

今日は卒塾生で浪人した子と会って、洋書や学部初年度の参考書などを譲ってきた。

で、一緒にお寿司を食べてきた。

どんなに少なく見積もっても、これで後輩や彼女に100冊は譲ったはずだけど、まだ僕のクローゼットは大量の本で埋め尽くされている!


もう、専門書で読まないやつは全て Yahoo オークションで売ってしまうことにした!

アメリカに行くのだから色々と断捨離しないと!


・・・さて、今日は前に書いた「留学はリスクか」の続きについて。


あのときは、「リスク」として以下の3つを挙げたのだった。

1)卒業することだけでも簡単ではない

2)その後アカデミアに残れる保証もない(というか非常に難しい)

3)卒業する時の年齢が高いので、企業に就職するのが難しい


今回は3)について書いてみます。

これに関しては

「有利になりこそすれ不利になることなどあり得ない」

と思っている。

(もちろん、例えばフジテレビのアナウンサーとかにはなれないでしょうけど。)


まず第一に、日本でも理系の頭脳を欲している会社はたくさんある。

実際、僕の卒業した数理科学研究科にも会社の重役が会社の宣伝を兼ねて話をしに来たりなどということは普通にあるし、Ph.D. 取得者が活躍する場は日本にもちゃんとある。


 ・・・しかし、とにかく一番の理由は

「留学してアメリカで Ph.D. を得た人間は桁違いに優秀」

だと思うからだ!


ここで「優秀」というのは、単に「お勉強が出来ます」とか「英語が出来ます」とか、そういう狭義の意味の「優秀」だけではない。


「ガッツがある」、「行動力がある」、「コミュニケーション能力に長ける」、「人前で堂々と話せる」、「チームをまとめる力がある」、「人望がある」、「人として魅力的」

などの広義の意味での「優秀」さも、人生において非常に重要だ。

(というよりこちらの能力の方が遥かに重要で、「お勉強が出来ます」なんてのはこれと比べれば所詮は枝葉の力に過ぎない。)


アメリカの Ph.D. はそもそもガッツや行動力がなければ入れないし、向こうに行けば学生は労働者ともみなされるわけで英語で授業までしなければならない!

(だだしこれは数学科限定の話で、工学部などは指導が必須でないことも多い。)

必然コニュニケーション能力も否応なしに高まるだろうし、それに第一、留学して向こうで努力して挫折してもがいて苦しんで成長して、そういった経験をしている人間は絶対に理屈抜きに面白い!


そう、ぼくも5年間塾という企業の中で働いて、それなりに評価されるまでになったから断言できることが一つある。

「企業には「人」はいっぱいいるけれども「優秀な人」は本当に少ない!」


だから、多少年齢が少々高かろうがなんだろうが、そういった優秀な人材が喉から手が出るほど欲しい会社はいくらでもあるに決まってるのだ!


だからこそ、僕は留学はリスクだなんて欠片も思っていない。


もし万万が一 Ph.D. がとれないようなことが起きたとしても、それでもアメリカに来たことを全く後悔しないという絶対の自信があるし、その「失敗」を糧として一回り大きくなってまた立ちあがれる自信もある。


・・・とまあ、ブログでこんなことを書いてしまうあたり、ぼくもまだまだ青臭いのかなあ?(笑)


 さて、今日はこの辺で切り上げます。

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