Ph.D.

UC Irvine の Math Physics group

さて、なんかもの凄く久しぶりですが、2日続けてブログを書いてみます。

今日は、我らが UC Irvine の Mathematics Department の Math Physics(数理物理)group について。


今、Math Physics に Professor は5人います。

で、Math Physics と一口に言っても、弦理論だって流体力学(つまり Navier-Stokes 方程式 )だって偏微分方程式だって量子力学だって量子統計力学だって Hamilton 力学だって内容によっては作用素環論だって、とにかく多岐に渡るわけですが、でもこの5人の Professor のうち3人はかなり近い内容の研究をしています。

で、それは何かというと Discrete Schrodinger Equation です。


違いは、というと、僕の advisor ともう一人の Professor は potential が ergodic の場合の研究をしていて、僕の advisor の場合は更にこの potential がもう少し特殊で、それゆえ Hyperbolic Dynamics が使えます。


で、3人目の professor は potential が random な場合を研究していて、物理的にはトランジスタとかに対応するモデルのはず、です。


どうして、こんなまず誰も分からないことをわざわざ書いたかと言うと

「分野がこれほど近い先生が三人揃えているということは、それだけ UC Irvine は Math Physics(の specific な area)に強い」

ということを言いたかったから、です。


UC Irvine の Mathematics department の世界ランキングは43位ですが、でもこの分野に限っては、UC Irvine が恐らく世界一でしょう。


だから Math Physics の学生からすると、ここは本当に恵まれた場所です。


Ph.D. の場合、もちろん大学名も大事ではあるけれど、それ以上にどの先生の下でどんな研究をしたかの方が遥かに重要なので、だから、僕ににとっては本当にここが世界一の大学なんです。


超一流校に行っても生き抜く自信はあるけれども、でも僕は、限界までストレスを受けたりとか時に劣等感を感じたりとかそういう環境よりかは、ある程度余裕があった方が力を発揮できるタイプの人なので、outstanding になるまでの準備期間である Ph.D. は UC Irvine のような1.5流校の方が遥かに自分に合っています!


・・・という感じなので、今 Ph.D. 留学を考えている人がこれを読んでいるのなら、別に超一流校に拘る必要はない、と思います。

Ph.D. の5年間でしっかり努力して、ポスドク(こっちでは Visiting Assistant Professor と名前で呼ばれます)で超一流校に行けばいいだけの話、です。


 ではこの辺で!

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