Ph.D.

事前コンタクトについて

昨日はやたら寒かったが、今日は初夏を思わせる天気だった。

(というか、暦上はもう初夏なのだろうか?)


前回に続き、数学での留学においての注意点を書こう。


一般に、 Ph.D. 出願の際は事前につきたい先生にコンタクトを取った方がよい、と言われている。

実験系(つまり数学と理論物理以外の全て)においてはそれは正しいと思う。

というのも、実験系の学生はそれぞれある先生につき、その先生のプロジェクトの手伝い(これがつまり Ph.D. 課程の研究)をすることによって、その先生に給料をもらう仕組みになっているからだ。

ぼくもよくは分からないのだが、実験系の先生は企業なり国なりから数千万~数億(?)の予算を取ってきて、そのお金で大学院生を雇い研究を遂行する、というシステムになっているらしい。

そして、そのような制度になっているからこそ、先生にメールでも直接会うでもいいからコンタクトをとり、自分の能力や英語力や今までの研究などについてしっかりアピールすることは非常に大事だ。

先生の一存のみで合格が決まるわけではなくても、先生が「この学生が欲しい」と言えば、当然、合格の可能性も格段に高まるだろう。

だってその先生が給料を払うのだから!

(この辺の話については、一般の理系のPh.D.の留学関係の本やホームページに詳しく載っているので、そちらを参考にして欲しい。)


・・・さて、というのが普通の理系大学院なのだが、数学などの純理論系は全く異なる。

純理論系の場合、先生が企業などから研究のためのお金を引っ張ってくる、ということは多分あまりない。

(数学などの場合、Ph.D.の学生の給料なども大学から出ているのだと思う。)

だから、少なくとも実験系よりは、つきたい先生に事前コンタクトをとる必要性はずっと低い。


加えて、数学や理論物理などの純理論系は、実験系と比べ研究を始めるまでに遥かに時間がかかる。

(もちろん、研究をするような4年生も中にはいるかもしれないが、そのような人はこのようなブログを読むまでもなく、奨学金をたんまりもらって MIT だろうがどこだろうが留学出来ます。)

Ph.D. に進学しても、初めの2年間ぐらいは勉強のみの生活になるのが普通だ。

そして、大半の学生は2年の終わり頃に指導教官を(ようやく)選ぶ。


 ・・・と、いう実態があるので、先生にコンタクトをとるにしても、特に研究もしていなければ話すこともないし、先生としても学生をとることが自分の研究に必要不可欠、というわけではないから、事前にコンタクトをとることが必要か、と問われるとかなりクエスションだ。

ただ、もちろん、つきたい先生がだいたい決まっている場合は、メールでコンタクトを試みていいと思う。

もし日本で専門的なことをやっているなら、それもアピールできるだろうし、こちらとしてもメールの返信で先生の人柄などを推し量ることも出来る。

指導教官とは長い長い付き合いになるだろうから、人間的にも好感の持てる先生を選ぶことは must ではないにせよ、大事なことだ。


・・・さて、読み直してみると、なんだか非常にまとまりのない文章だが、とにかくまとめると

「コンタクトはしなくても特に問題はないが、アピールできることがあって、かつつきたい先生が決まっているなら是非コンタクトしてみましょう!」

となる。


ところで、ひとつだけ書き忘れていたが、各大学の数学科のホームページを色々と読んだ限りだと、事前コンタクトを推奨していたのは University of Virginia のみだった。

他の大学は、事前コンタクトについてのコメントは一切なかった。


では今日はこの辺で。

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