日記

若き数学者のイスラエル(その2)

さて、今日は木曜日で、明日で第一週が終わります。


・・・と言っても、もう PDE(Partial Differential Equation)の授業に出ているだけで、しかもこの quarter はまた conference にたくさん行くからセミナーで何か発表することすらないかも知れないし、だから今までのように追いつめられている感は全くありません。

こんなことは初めてですね。僕は、セミナー で talk した回数も attend した conference の数も、他の math department の学生とは桁違いなので、今まではどの quarter も例外なくやることが山積していて本当にキツかったんですが。


・・・さて、では今日はちょっと postdoc のことについて書きます。


僕が S 先生に初めて会ったのは1年と少し前で、Brown university に行ったときのことです。

彼は僕の advisor の co-author で、僕自身彼の paper にはいくつか目を通していたから彼がどんなことをやっているのかはある程度は知っていたし、だから話もなかなか盛り上がった記憶があります。

そこで僕は彼の人柄に非常に好感を持って、しかもちょうど grant を持っていて postdoc を一人募集しているということを聞いたので、だからその自然な流れで apply することにしたんですね。

僕の teaching statement に very impressed したと言ってくれたし(こんなのはアメリカで Professor をやっていた20年以上の間に一度も見たことがないと言われました)、deadline の一ヶ月以上前だったというのに apply したら数日で offer をくれたし、まあそんなこんなで彼の方も僕のことをすごく気に入ってくれたみたいだから、考えてみるとこうなるのは必然だったような気もします。


・・・さて、で、advantage はというと、

1)supervisor が素晴らしい mentor で かつ prominent な mathematician で、しかも僕との相性も非常に良い(と思われる)こと

2)イスラエルは小さな国なので他の良い大学の人と交流することが非常に容易であること

3)teaching duty がないので時間がたっぷりあること(ただし後述しますがこれは諸刃の剣)

4)Europe で開かれる conference には好き放題行けること(旅費が非常に安い)

ですね。


で、反対に disadvantage はというと

1)Bar-Ilan university は(reasonably good であるとは言え)イスラエルの No.1. の大学ではないこと

2)場所がイスラエルであるためアメリカの mathematician との交流が希薄になること

3)teaching の経験が積めないこと

です。


数学の場合、「誰のもとで」「どんな研究をしたか」が何よりも大事で、どの国のどの大学で postdoc をやるか、ということはそこまで重要ではないです。

でもそれでも良い大学の方が良いに決まっているので、他の条件が同じであったならわざわざレベルの低い方の大学で postdoc をやった人を採用することはないし、将来アメリカで Professor になりたいと思った場合は、teaching の経験を postdoc 時代に積んでいない、というのはかなりのネックになります。


・・・まあとにかく、色々書きましたけれど、つまりは

「supervisor にも恵まれていてしかも時間もあるのだから、四の五の言わずただ outstanding な結果を2年以内に出せ」

ということです!もっと簡単に言うなれば、そう、背水の陣だということです!^^

(まあとは言っても、もう一度どこか別なところで postdoc をやるのは何も問題ないのですけれど。)


さて、では今日はこの辺で。


ではではー☆

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