人生

超一流の品格

さて、あっという間に最初の一週間が終わりました。

今日は朝からずっと雨が降っていたので、本当は朝にはヨガがあったんだけれど行けなかったし(傘なしで30分歩くとずぶ濡れになるぐらいは降っていました)、当然ジャグリングも出来なかったので、うーん、すんごくインドアでした。

やはり、気候は大事ですね。あと適度な運動も大事です。

ずっと家にいて数学だけなんて、精神が持つはずがないです。



・・・さて、今日は数学について。


事の発端はというと、一昨日に advisor と数学の discussion に行ったとき、いつか聞いてみようとずっと思っていた事を思い切って聞いてみたんですね。


「あなたは数多くの数学者とそれを志す学生を見てきたはずで、だから僕が将来どれぐらいになれるか大体の予想は出来ているんじゃないですか」


てっきり


「それは全く分からない。とにかく、目の前の事を全力でやりなさい。」


みたいな返事が返って来るんじゃないかと思っていたのだけれど、どきっとした事に、この大胆極まりない質問に対して、返ってきた答えは


“Yes. Do you want to know that?”


だった。

一瞬の硬直のあと “Yes, please” と言った僕に、彼は


「君は very good research university の Professor になれる potential がある。だが Princeton の Professor にはなれないだろう。それは自分もなれない。

Princeton の数学科は世界最高で、そこの人々は “simply exceptional” だ。

自分は Princeton の教授になれる器ではない、と悟ったときは the sad moment of my life だったけれど they are the people of “different degree” なのだ。」


のようなことを言った。



・・・それを聞いて僕が落ち込んだと思うのなら、then you do not know me very much ですよね!

何度か書いてきたことだけれど、それだからこそ面白いのですよ!


生まれつき別次元に頭の切れる人間を、才能など欠片もない凡才が、血反吐を吐く努力の末に負かすからこそカッコいいんじゃないですか!


歴史に名が残るような人達は「絶対に不可能だ、そんなこと夢物語だ」と笑われたことを自らの努力と才能の力で実現してきたのであって、それに比べれば超一流校の Professor になることなんて、そんなものジョークみたいなものでしょう。


今この時代に Princeton やそれに並ぶ超一流校の Professor なんてそれこそ100人ぐらいはいるわけですものね。


ただそれと同時に、負けたときの言い訳でもなんでもなく、もし万が一それが叶わなくてもそれはそれで構わないとも思っています。


極論すれば、夢なんてものは持つ事が出来ればそれでもう良いのであって、別に実現する必要なんてないんです。


・・・だって、こんな歳になって、こんなバカでかい夢を持っていられる人間が日本に一体何人いるんですか?


ほとんどの人間は夢なんてものはとうに忘れて、心のどこかに空しさを感じながら、ただただ同じような毎日をルーティーンのように繰り返しているだけではないんですか?


だから、27にもなって、バカみたいに大きな夢があって自分の生き方に誇りと自信がある、というただそれだけで、もう僕の勝ちなんです。


何一つ出来なかった、人生に希望を持てなかったあの自信のない後ろ向きの少年が、今は自分の人生は面白いと胸を張って言えるようになったという時点で、僕の人生はもうこれ以上ないぐらいの成功だったんです。


だから、別に夢なんて叶わなくても構わないし、本当に夢破れても、今までの努力と挫折を糧として、またほんの少し違った道を見つけてその道で超一流を目指せばいいだけのことなんです。


・・・さて、まあとは言っても、もちろん僕はまだまだ数学者として超一流になる気ですけれどね!


幸運なことに僕は頭が良くないので、たとえその別次元に頭の切れる人間と自分の間に、努力などでは超えられない、どうしようもない圧倒的な壁が本当にあるとしても、まだまだそれを実感するまでに時間がかかるんです。

つまり、頭が良くないからこそ、まだまだ当分の間は覇気溢れる挑戦者でいられるんです。


だから、まだまだしばらくは、今まで通りの夢を持って今まで通りのバカをやります!


それに第一、数人ならまあ構わないですけれど、自分などが絶対に敵わない天才が世の中に100人とか200人とか、そんなにいるなんてやっぱりちょっと癪ですものね!(笑)



・・・さて、ではこの辺で切り上げて寝ます。


ではではー☆

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