さて、いつの間にやらもう2月も下旬に差し掛かり、この quarter も残すところあと3週です。
・・・なんですが、最終週は advisor と一緒に Brown University(エマ・ワトソンの出身校ですね!)で開かれる workshop に行って来るので、実質あと2週です。
この workshop はいままで読んだ論文の author たちがゴマンと来るので、素晴らしく良い機会なので色々質問などしてきます。
・・・そういえば、今まで書いていなかったですが、アメリカでアカデミアに職を得るときには、「向こうが自分のことを知っている」というのは非常に大きなプラスです。
(というより全く知らない人を採用することはあんまりないです) 。
これは、知り合いだから便宜を図るとかそういった意味ではまったくないです。
この「知っている」というのは、つまり
「人柄と研究内容を知っている」
という意味です。
また、ポスドクの position であれば、こちらの advisor と向こうが知り合い、というのもプラスです。
アメリカではしっかりした Professor ほど自分の書く推薦状には気を遣うので、実力のない人を褒めちぎるようなことは絶対にあり得ないし、逆にしっかりとした実力を持っている人の推薦状を書く場合には、何故その人を強く推すのかその理由を具体的に書きます。
だから、たとえ向こうが applicant を知らない場合でも advisor さえ知っているなら
「彼がここまで推しているんだから良い人材なんだろう、信用して採用しよう」
ということもあるわけです。ポスドクを採用する場合など、いつでもいつも向こうがこちらを知っている訳ではないですからね。
・・・さて、何故か随分話がそれてしまいましたけれど、まあとにかく、しっかりと読み込んだ paper の author 達であれば、確実に僕の potential hirer だから、conference などで会う機会があれば積極的にどんどん話しかけて自分を知ってもらう努力をすべきなんです。
・・・さて、ではここまで話が逸れたついでに、これに関連して最近 advisor と話したことなどを ^^
僕もあと9ヶ月ぐらいしたらポスドクに apply しなくてはいけなくて、そしてポスドクの position は3年というのが普通なので、最短だと4年と少しで tenure track の Assistant Professor になれるわけです(Assistant Professor は日本語訳すると助教ですが日本の助教よりずっと格上です。日本の准教授より僅かに下、程度でしょうか)。
もう僕も advisor の学生を3年もやっていて彼も僕のことを非常によく知っていることだし、とっても興味があったので
「僕があと4年で Assistant Professor の position を reasonably good な university で得られる確率はどれぐらいだと思いますか」
って聞いてみたんですね。
最初は「ランダムネスがありすぎるからなんとも言えない」みたいなことを言われたんだけれど(おもいっきり想定通りでした笑)、
「いやそれはもちろん百も承知なんですけれど、それでもどれぐらいですか」
って食い下がったら、ボラティリティーはものすごく大きいけれど、と前置きをされたあとで
“if I have to give one number, then it is 85 percent”
とか言われました。
ので、うーん拍子抜けと言うと言い過ぎですが、でも正直「なんだアカデミアに残るのって言われているほど難しいわけでもなんでもないじゃん」と思いました。
でもまあ、冷静に考えればそりゃそうですよね。
もうこっちに3年以上いるのでこれは確実に言い切れることですが
「本当に優秀な人など世界広しといえどそうはいない」
んですね。
加えて、良い大学なんてアメリカに限定しても50とか100とかあるんですしね。
・・・まあでも、advisor の言う通りこれはものすごく運に左右されるので、4年後どうなっているかは分かりません。数年という短いスパンで見れば、人生運はつきものですからね。
もちろん、10年単位で見ればもう努力がほぼ全てなので、健康でありさえすれば自分は最終的には必ず成功することは分かっているので、別に僕は、1年半もしくは4年半後に運悪く変なポストしか見つからなくてもそれはそれで全く構わないです。挫折のない人生なんてつまらないですしね! ^^
さて、ではもうこれで失礼します!