人生

躁。

さて、いつの間にやらもう8月も3分の1が過ぎ、ここ仙台にいるのも残りあと4ヶ月です。

・・・そう、もう半分が過ぎたんです!イスラエルでは1ヶ月が1年のように感じましたが、ここ仙台では時の流れが本当に早いです。

日本の夏は7年ぶりなわけですが、今年は冷夏ということもあってか、ここ仙台は本当に過ごしやすいです。昼はそこまで暑くならないし(イスラエルの酷暑を経験した身からすると「暑い」と形容するのさえ憚られます)、夜は夜で気温が下がるのでクーラーはおろか扇風機さえ全く不要です。まあ、他の人はどうだか知りませんが。


・・・さて、ところで、今日から大型連休に入ったようです。この研究所も帰省やらなんやらで大分人が少なくなりました。

とはいえ、僕の生活は全く変わらずです。朝から夜中まで研究室にいます。

ものすごく研究に打ち込んでいます。

完全なる躁状態です。アメリカの Ph.D. に行ったときを彷彿とさせます。

東大数理で全てが上手くいかなかったのが、UC Irvine では全てが信じられないぐらい上手くいったんでしたね。

もちろん、あのときほどではないですが(非公式版履歴書には書きましたけれどあんなときを経験することは間違いなくもう二度とないです)、でも本当に調子が良いです。


やることが山積してます!

まず、出張はというと、こっちに来てからすでに seminar talk と conference で京大、城西大、筑波大、慶応大に行きまして、今月末には京都大、来月は京都大、カナダ、東工大、10月11月12月も九州大、京都大(おそらく複数回)、あとは多分長野にも行かなくてはいけません。

また、Michigan では spectral theory を研究することになるので、そのための勉強もたまってます。

あとは、イスラエルで supervisor と書いた paper を revise しなくてはいけないし、research の方では数週間前に大きなブレイクスルーがあったので今はこれに没頭しているし(当初出来るかも知れないと思った問題はおそらく出来なさそうですがそれでも十分良い paper が書けます)、加えてこの paper の共著者の T 先生からも仙台にいるうちに盗めるだけ盗んでおきたいのでその勉強もあるし、来月にはアメリカの NSF grant に apply しなくてはいけないからそれにも相当な時間を取られるしで、もう大変です!


・・・とまあ、そんな感じで、ものすごく数学に打ち込んでいます。前も書きましたけれど、こんなに没頭できるのは久しぶりです。昼寝するとき夜寝るときにも数学のことを考えているし、最低でも1日16時間ぐらいは数学をやっているんじゃないでしょうか。


ただ、とは言え、もちろんこんな状態がずっと続くはずがないことは分かっています。遅かれ早かれ、また必ず down があります。人生とはそういうものです。

そして、そんなときこそ真価が問われるんです。

今は、それこそ夜寝るときでさえ、意識せずとも無理せずとも頭が勝手に数学のことを考えてくれるわけですが、それは本当にものすごくノッているときだけであって、たとえばイスラエルにいたときのように、数学だけでなく全てが上手く行かないときもあるんですよね。

数学というのは本当にエネルギーと体力が要るので、精神的に参っているときに数学をやるのは本当にしんどいんですが、でもそういうときに、1日数時間でもいいから無理矢理にでも自分を数学に向かわせることが出来るか否かが、凡才が一流になれるか否かの分かれ目だと思います。


自分がそれが出来る男だということは分かっているので別に何も心配はしていないですが、でもそれでも、まだまだ、人生散々色々 hardship があるのでしょうね。。

Michigan に行ってもまた色々あるのだろうなあー。。数学でもそれ以外でも。



・・・さて、そういえば書いていなかったですが。

イスラエルでの自分に点数をつけるなら満点をあげたいですね。

我ながら、素晴らしいシノギでしたね!最悪以上に最悪だったあの戦況下で、よくぞあそこまで頑張れたものだと思います。



・・・では、今日はもうこれで失礼します!

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