前回前々回と英語について書いたので、今度は TOEFL について書いてみる。
TOEFL に関しての最大の注意点は、なんと言っても、楽に点数が上げられるものではない ということだろう。
(実はぼくは一度も受けたことはないが)日本で有名な TOEIC は、Speaking も Writing もなく、文章も大して難しくはないので、TOEIC 向けの勉強をちょっとやれば50点ぐらい上げることはそんなに大変ではないと思う。
だが TOEFL は違う。もちろん、慣れることで点数は少し上がると言われるが(僕は下がったが)、慣れによって上がるのはせいぜい数点で、そこから先は楽に点数を上げるテクニックなど存在しない、というのが実感だ。
(本当かどうかは知らないが、Speaking で出題される項目が網羅されている有料のサイトがある、というような話を聞いたことがある。こういう「反則」を使えばもちろんすぐに点数は上がるだろうけど。)
TOEFL で高得点を取るのは本当に英語の運用力がないと出来ないことなので、巷の情報に惑わされることなく、とにかく膨大な努力をするほか方法がないのは間違いない。
まあ、どうせ渡米して必要になる英語力は相当なものなのだから(特に、TAをやる場合は学部生の講義まで持たされるのだから!)、TOEIC のように、大して英語が出来なくても簡単に900点以上とれてしまうようなテストよりは、真の英語力を測ってくれる TOEFL が課されることは、 考えようによっては非常にありがたいことだと思う。
だから、結局は TOEFL も、数学やジャグリングや囲碁やマジックや合気道など、他の全てのものと同じように、ひたすら努力することに尽きる、と言える。
目安であるが、もし大学一年生が卒業後に Ph.D. に行くことを目指した場合、その人が現時点で70点ぐらいとれる力があるのなら、 一日1,2時間の勉強を継続すれば4年間あれば十分100点を越せると思う。
また、もし今の力が70点ぐらいで、一年間で100点まで上げたい場合は、1日4~6時間ぐらいの勉強が必要なのは間違いない!